亙瓦版

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旅が僕らにもたらすもの (弘前→札幌→静内ツアー)

9月6日から3日間連続で、北へ向けて僕らは旅に出た。
弘前から札幌までの距離がこんなに遠いなんて、地図で見たってよくわからなかったの
だけれど、陸路を移動すると体で感じることが出来た。
飛行機で移動するよりも、電車やバスや車で移動する方が心と体が風景になじんで行く
ような気がする。

3ビードのライブツアー。
まずは前日の夜に深夜バスで弘前へと移動。東京を夜10時に出発。
朝7時前に弘前に着くまで、バスからも降りられない。
心配してたけど、朝までずっと眠ることが出来た。
まずは温泉に入って体をほぐして、青森の美しい空気を吸う。
息を肺の奥深くまで吸い込むと、海と森の香りがかすかに漂う。
ああ、青森に来たんだなと思う。

駅前で自転車を借りて、弘前市内を駆け抜ける。晴天。風はひんやりとしているけど、
日差しは射すようにきらめいている。
アップルパイを食べ、中華料理"みんぱい"で腹ごしらえをして、夕方、今夜の会場
Orange Countyに向かう。

マスターの今村さんは僕らが来るのを心待ちにしてくれていた。
シンガーソングライターの流さんから紹介してもらったお店。
僕らのセカンドアルバムが、転換中によく流れているらしかった。
色んな奇跡的な縁があって、僕らはここに辿り着くことが出来た。
共演のみなさんも、それぞれに自分自身の表現を追って演奏していた。素晴らしい。
弘前の町に音楽が根付いて育っているのはこういうお店があるからなんだろうなと思う。
弘前、岩手、神戸、東京から集まったミュージシャンが音を奏でた夜。
会いに来てくれたみなさん、ありがとう。
https://www.youtube.com/user/imakimiorange
こちらで、3曲ほど観られるみたいです。

翌日は朝6時半にホテルのロビーに集合。まずはローカル線で新青森駅へ。
荷物が多いから階段が大変!岩木山にさよならを言う。
新青森駅で特急白鳥に乗り換え、函館を目指す。
青函トンネルのあたりは爆睡していたので何も覚えていないけど、
起きたら海が見えた。北海道だ。また空気感が少し変化する。

五稜郭の駅で札幌行きの高速バスに乗り換える。
電車が遅れたので少し焦ったけれど、なんとか無事に乗車。
ここから6時間ほど高速バス。景色が素晴らしい。

札幌に到着して、地下鉄で円山公園駅へ。
去年の11月以来、2度目の札幌ライブ。
円山夜想に到着すると、辻正仁さんのリハーサルの歌声が地下から聴こえて来た。
"円山純情倶楽部"と名付けられたライブに去年、無理矢理に入れてもらったのだけれど、
今年もやれるなんて、本当に嬉しい。
寺田英夫さん、辻正仁さんとの共演。寺田さんは今回残念ながら体調を崩してて声が
出ないと言うことで、辻さんのステージのサポートに回っていたのだけれど、
ピアノにギターにカホンに、何でも出来過ぎてこわい(笑)
辻さんの歌も久しぶりに聴けて嬉しかったな。曲がすごくいい。
オープニングの若い二人の演奏も良かった。俺たちは一回りした後の"純情"だけど、
彼らはまさに青春&純情の只中を生きている。歌声にもそれが現れてた。

僕らも演奏を十分に楽しんだ。集まってくれた皆さんに感謝を。
終演後みんなで軽く打ち上げ。またしても寺田さんにごちそうになってしまった...
それぞれの音楽についてと、ここらへんにいる動物についての話。
真夜中の北海道神宮に集まる動物の話。そして、また来年の再会を約束してお店を後に。
マスターの本間さん、ありがとうございました。
その後、かなり遅い時間だったのだけれど、3人でススキノで餃子を食べながら一杯だ
けビールを。

翌朝は、流さんが車でホテルまで迎えに来てくれた。この日も快晴。
静内までのドライブだ。
途中、超絶美味しい洋食屋さん「カリー軒」に寄って、11月29日に流さんの故郷、
北海道音更町の音更町文化センター大ホールで行われる流ワンマンライブ
"光あふれて"のポスターを貼ってもらう。
(3ビードの面々もサポートで参加します)
開店前なのにコーヒーをごちそうになる。
まだビードチームは全員機能の酒が残っていたので、ハンバーグとナポリタンは
我慢する。悔しい、次回は必ず...

静内まではのんびりといろんなところに寄りながらドライブ。
何回来ても、北海道は広い。時間の流れ方も違う。

夕方前、静内に到着して、KAVACHへ。マスターの江口さんが迎えてくれた。
今夜は流とBeadroadsの2マンライブ。静内で実現するなんて。
開演時間になると町のあちこちから人が集まって来てくれた。
流とのセッションもあり、なんだか暖かくて素晴らしい夜になった。
僕らの演奏も、3日連続ともなるとぴったりと呼吸が合ってくる。

終演後はみんなで打ち上げ。音楽の話、アイヌの話、色んな事を教わる。
小さな町だけど、それだからこそ共同体がきちんとあって、ここにしかない暮らしがある。
旅人の感覚から見ると、ちょっとうらやましい気もする。
なにより、みんながKAVACHを愛していて、音楽を聴く場所を守っている。
それが素晴らしかった。気持ちの良い風が吹き抜ける場所。

翌日。帰りの飛行機が夜の便だったので、アイヌ資料館に寄ってシャクシャインについて
勉強したり、展望台から静内の町を見下ろしてゆっくり過ごす。
そしてまたドライブをしながら、新千歳空港を目指す。
11月1日の中目黒・楽屋で開催される、流&Beadroadsの2マンライブの打ち合わせも
しながら。

空港で流さんとお別れ。本当にありがとう。彼女がいなかったら、
このツアーは全く実現しませんでした。

東京までは飛行機だと2時間もかからない。
僕らが何時間もかけて辿り着いた地から、一瞬で戻ってしまうことに少し
ためらいを覚える。
でも、あの透き通った空気はまだ僕の肺の中に残っている。
きっとそれはこの後作る曲に、歌に、演奏に現れるだろうと思う。
音楽は純粋で、歌は正直だ。

そんなことを思った。


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美しい岩木山。姿を見るとほっとする。


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Orange Countyの店内。


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函館が見えて来たよ。


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リハ中の辻さんと寺田さんを隠し撮り。


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北海道って広いよね...


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静内KAVACH。雰囲気ある!


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流さん、11月29日、音更町文化センター大ホールでワンマンです!僕らはサポートバンドで参加します。3ビードと、ベースはコカリクー4dのタカさん。いわゆる、"E-Music Band"ですね。


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僕の大切な、最高の仲間達です。ありがとう。

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